白髪を抜くと増えるって本当?美容師が徹底解説

はじめに

「白髪を抜くと増えるって本当ですか?」
サロンのお客様からよくいただく質問のひとつです。

結論から言うと――
白髪を抜いたからといって、直接増えることはありません。
ですが、抜くことで頭皮や毛根に負担をかけ、結果的に白髪率が上がってしまう可能性はあります。

今回は美容師歴20年以上、延べ3万人以上を担当してきた私が、白髪と正しいケア方法について解説します。




白髪ができる仕組み

髪の色は毛根の「メラノサイト」という色素細胞によって決まります。

加齢やストレス、生活習慣の乱れなどでメラノサイトが弱ると、メラニン色素が作られなくなり、白髪になります。

一度白髪になった毛根は色素が戻らないため、抜いたとしても黒髪に変わることはありません。


👉 つまり「抜いたら白髪が増える」というのは直接的にはウソです。




白髪を抜くリスク

毛穴は1つにつき 2〜3本の髪が生えている場合が多い です。

白髪は太く硬いことが多いため、無理に抜くと隣の黒髪の毛根まで傷つけてしまう可能性があります。

炎症や毛穴のダメージが起きると、その毛穴から髪が生えにくくなったり、髪が細く弱くなることも。


👉 結果的に「黒髪が減り、白髪の割合が増える」=白髪率が上がる、という現象が起こり得ます。




「白髪が増える」は完全なウソじゃない?

白髪そのものが新しく増えるわけではありません。

でも、黒髪が減ることで相対的に白髪が目立ちやすくなる。

この状態を「白髪が増えた」と感じる人が多いため、昔からの言い伝えが生まれたのでしょう。


👉 つまり「抜いたら白髪が増える」は厳密には間違いですが、まったく根拠がないわけでもないんです。




白髪ケアの正しい方法

1. 抜かずにカットする
 根元からハサミで切ると目立ちにくく、頭皮へのダメージもありません。


2. 白髪染め・ぼかしカラーを活用する
 最近は「白髪を隠す」より「活かす」カラー技術も人気です。


3. 生活習慣を整える
 睡眠・食生活・ストレスケアは、白髪予防や進行を遅らせるのに重要です。






まとめ

白髪を抜いても直接増えることはない。

ただし抜くと毛穴や毛根にダメージを与え、黒髪が減って白髪率が上がることがある。

白髪が気になるときは 抜かずにカットやカラーで対処 するのが正解。

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