【美容師の結論】ヘナとヘアカラー、髪に”本当に良い”のはどっち?後悔しない正しい選び方

ヘアケアー
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「ヘナは髪に優しいって聞くけど、本当にいいの?」「カラーのダメージが気になるけど、色も楽しみたい…」
美容師として20年以上、のべ3万人以上の髪と頭皮を見てきた私が、
“ヘナ派”も“カラー派”も経験した立場から、「どっちが良い」ではなく、“どう使い分けると髪が綺麗になるのか”を正直に話します。

まず知っておきたい「ヘナ」と「ヘアカラー」の違い

ヘナは植物(ヘンナ)の葉を粉末にした天然染料。髪の外側に付着してコーティングしながら色づきます。
ヘアカラーは化学反応でメラニンを分解し、内部で染料を発色させるタイプ。髪の内部から色を変えるのが特徴です。

用語ミニ解説

  • リタッチカラー:伸びてきた根元だけを染めること(=根元染め)。
  • 弱酸性カラー:ダメージを抑えた色味補正用の総称。実際は酸性カラー/ヘアマニキュアと呼ばれることも多く、髪の外側に色素をのせるタイプ。

100%ヘナでできる色と、できない色

  • 100%天然ヘナで染まるのはオレンジ系のみ。
  • 「ブラウン」「ブラック」表記は、化学染料が数%混ざっていることが多く、純ヘナではありません。

美容師の本音:ヘナには脱色力(黒髪を明るくする力)がありません。そのため、黒髪はほとんど色の変化がなく白髪のみがオレンジに染まります。色を大きく変える目的より、ツヤ・ハリコシを出す“ケア効果”を期待する使い方が本質です。

なお、インディゴ(藍)を併用すればブラウン寄りにできますが、酸化が完了するまで緑っぽく見える期間がある点は要注意です。

ヘナの注意点(美容師が伝えたいリアル)

  • ヘナでは黒髪を明るくできません
  • 白髪はフィルムを張るようにコーティングされるため、その上からヘアカラーをしても明るくなりません
  • 表面コーティングが強く、パーマや縮毛矯正など薬剤施術の浸透が悪くなることがあります。
⚠️ Dolceの本音(「試しのヘナ」が少し危険な理由)

  • 後から全体を明るくしたくなっても、ヘナ部分だけ色が動かないことが多い。
  • パーマ/縮毛矯正をかけても、薬が入りにくくかかりが極端に悪い・ムラになりやすい。
  • 影響はカットでヘナ部分を切り落とすまで残るケースがあります。

自由にオシャレを楽しみたい人 vs 艶・ハリコシを重視したい人

目的 向いている施術 特徴
自由にオシャレを楽しみたい ヘアカラー(酸化染毛) 明るさ・色味・デザインの自由度が高い
艶とハリコシを重視したい ヘナ 自然なツヤと弾力。繰り返すほど強さを感じやすい

結論:どちらが「良い」ではなく、自分の目的で選ぶのが正解です。

ヘナ後のケア:トリートメントより“オイル”が効く理由

  • ヘナ直後はコーティングが強く、内部浸透系トリートメントの効果は薄いです。
  • オイルとの相性は抜群。コーティングと油分がなじみ、ツヤ・まとまり・手触りが大きく向上します。

Dolce流アドバイス:ヘナの後は油分ケアへ。浸透系より、オイルやバームで表面を整える方が仕上がりが安定します。

Dolce流・上手な使い分け(ダメージ最小化の設計)

  • 根元:通常のリタッチカラー(=根元染め)で必要な部分だけしっかりカバー。
  • 毛先:トリートメントヘナまたは弱酸性カラー(酸性カラー/ヘアマニキュア)でツヤと色味をキープ。
  • 月1ヘナリセット:特に傷んだ毛先へヘナをトリートメント感覚で使用し、ハリコシを回復。

プロの裏技:毛先の酸化カラーは半年に1回程度まで抑え、普段はヘナ or 弱酸性カラーで艶と色味を補うと、ダメージ蓄積を劇的に防止できます。

「ヘナ=守り、カラー=遊び」。このバランスが取れると、髪も気持ちもストレスなく続けられます。

よくある質問

Q. 100%ヘナで黒髪は明るくできますか?

A. できません。ヘナには脱色力がないため、黒髪はほとんど変化しません。白髪のみがオレンジに染まります。

Q. ヘナの後、どのくらいでインディゴの緑みは落ち着きますか?

A. 一般に数日〜1週間前後で酸化が進み、ブラウン寄りに落ち着きます(髪質・環境で差あり)。

Q. ヘナをした後にパーマはできますか?

A. コーティングの影響で薬剤が入りにくく、想定通りにかかりにくいです。施術計画は担当者と要相談です。

まとめ

  • 100%ヘナ=オレンジ限定。色よりツヤ・ハリコシを狙うケアとして優秀。
  • 試しのヘナは後戻りしにくいので注意(明るくしたい・パーマしたい予定がある人は要計画)。
  • ヘナ後は内部浸透トリートメントよりオイルが効果的。
  • 根元カラー+毛先ヘナ(or 弱酸性カラー)がダメージ最小化のベスト設計。

流行や噂に振り回されず、「自分がどう見せたいか」で選ぶこと。
その選択を丁寧に続けた髪は、年齢を重ねても必ず内側からツヤがにじみます

執筆:Dolce(美容師歴20年以上)
現場で3万人以上の髪と頭皮を見てきた経験から、「年齢を重ねても美しい髪でいられる方法」を発信しています。

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