市販 vs サロン 白髪染めの違い|美容師が徹底解説

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白髪染めは市販で十分?それともサロン?美容師が本音で解説

白髪染めは「市販で十分?」それとも「やっぱりサロン?」。
美容師として20年以上、実際に何千人もの髪を染めてきた経験から、両者の違いとプロがサロンをおすすめする理由を解説します。

1. 基本の仕組みは同じ「酸化染毛」

市販もサロンも、基本は酸化染毛
1剤(酸化染料+アルカリ)と2剤(過酸化水素)を混ぜることで、髪のメラニンを少し脱色しつつ内部で発色・定着させます。
※一部の製品では直接染料を補助的に配合しています。

2. 市販とサロンの「処方の違い」

市販カラー

  • 誰でもそこそこ染まるように固定処方
  • 薬剤の強さや配合比率を変えられない
  • 全体染めを想定しているため、毛先に薬が重なりやすくダメージが蓄積

サロンカラー

  • 髪質・ダメージ・履歴に合わせて薬剤の強さや比率を自由に調整
  • 根元と毛先を塗り分けられるので、ムラや沈みを防げる
  • 敏感肌の方には「ゼロテク」(地肌に薬を付けない技術)で対応可能

3. 匂いの強さ=やさしさではない

アンモニア系カラー

  • 揮発性が高いので染めている最中は匂いが強い
  • しかしその分、染めた後は髪や頭皮に残りにくい
  • 長期的には残留ダメージが少ない

MEA系(低臭タイプ)

  • 匂いが弱いので「やさしそう」と思われやすい
  • ただし揮発しにくく、髪や頭皮に残留しやすい
  • 残留したアルカリが酸化ダメージを進行させ、後からパサつき・退色・頭皮への刺激につながることも

👉 低臭=優しいではない。体質や目的に合わせて選ぶことが大切です。

4. 全体染めを繰り返すリスク

市販カラーを毎回全体に塗ると、毛先ほど薬の重なり回数が増え、暗く沈む(バンディング)現象が起こります。
本来はリタッチ中心(根元のみ染める)が基本です。

5. 市販カラーを使うなら工夫を

プロとしてはサロンを推奨しますが、どうしても市販を使うなら以下を意識しましょう。

  1. 根元だけを中心に染める(毛先の繰り返しは避ける)
  2. サロンと併用するなら明るめを選ぶ(沈みを防ぐため)
  3. 低臭=優しいと勘違いしない(成分によっては逆に負担が残る)

6. プロがサロンをおすすめする理由

サロンは確かに料金がかかります。
ですが長期的に見れば、髪と頭皮を守りながら白髪染めを続けられる“投資”です。

  • 薬剤をカスタマイズしてムラやダメージを最小限に
  • ゼロテクなど頭皮を守る技術がある
  • 髪の履歴を管理しているので、長期的に安定した仕上がり

まとめ

市販:安くて手軽。ただし「固定処方」で強めに作られており、工夫しないとダメージや色沈みのリスクあり。
サロン:高いが、髪質や頭皮に合わせたオーダーメイド施術で健康を守れる。

👉 美容師としては、「髪を本気で守りたいならサロンカラー一択」と断言します。
ただし、市販を使うなら「正しい知識と工夫」が絶対に必要です。

執筆:Dolce(美容師歴20年以上)
現場で3万人以上の髪と頭皮を見てきた経験から、「年齢を重ねても美しい髪でいられる方法」を発信しています。

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