猫っ毛・細毛さんの正しいヘアケア|美容師が教えるボリュームアップとハリ対策
こんにちは!美容師のDolceです。
「猫っ毛でトップがいつもぺたんこ…」と鏡の前でため息をついていませんか?私は美容師として20年以上、延べ3万人以上の髪と頭皮に向き合ってきました。
大丈夫。ケアの方法を少し変えるだけで、見た目は驚くほど変わります。
そもそも「猫っ毛・細毛」って何?あなたの髪がぺたんこになる本当の理由
猫っ毛・細毛は、1本あたりの太さが細いだけでなく、表面を守るキューティクル(= 髪の鎧)の層の枚数が少ないのが特徴です(目安)。
- 普通毛:およそ6〜10層
- 細毛:およそ4〜6層
層が少ないと外的刺激(紫外線・摩擦・熱)の影響を受けやすく、水分が抜けやすい=乾燥・ダメージに弱い状態に。だからやさしい洗浄とUV対策が最重要になります。
知らないと逆効果!今日からやめるべき「NG習慣」
- 高洗浄力シャンプーで皮脂まで根こそぎ落とす
- ドライヤーを近距離&高温で長時間当てる/濡れ髪のまま放置
- 濡れ髪をゴシゴシ拭く・ブラシで無理にとかす
- 重たいオイル・クリームを根元から多量に塗る(根元がつぶれる)
たったこれだけ?「正しい日常ケア」でふんわり感を手に入れる
🫧 シャンプー:38℃前後・予洗い1〜2分・やさしく洗う
- アミノ酸系・弱酸性のシャンプーを選ぶ
- 38℃前後のぬるま湯で1〜2分予洗い→泡で「撫で洗い」
- 指の腹で頭皮マッサージ(刺激は弱めに)
💨 乾かし方:根元を浮かせて「温風→冷風」で形を記憶
ドライヤーは20cm以上離すのが基本。
指で根元を軽くつまんでふわっと浮かせたまま温風→形がついたら冷風で固定。
これだけでトップが立ち上がりやすくなります。
🪮 扱い方:摩擦レス&根元は軽く、中間〜毛先で質感づくり
- タオルは「押さえて水分をとる」方式(こすらない)
- 目の粗いブラシで毛先→中間→根元の順にとかす
- 仕上げは軽めのワックス/スプレー中心。オイルは毛先に少量だけ
成分で選べば迷わない:乾燥は「CMC補修」、ハリ不足は「内部補強」
成分を見ると「今の自分に何が必要か」がはっきりします。
💧 乾燥・パサつき対策(= CMC補修)
- CMC(細胞間脂質)/セラミド/コレステロール:水分・油分の保持を助ける土台
- 18-MEA:表面脂質を補い、ツヤと指通りを回復
- 植物オイル(ホホバ・アルガンなど):外側のコートをやさしく補助
💪 ハリ・コシ・ボリューム対策(= 内部補強)
- 活性ケラチン:内部ケラチンを補い、弾力と強度を高める
- ファイバーハンス™:内部繊維の結合を補強し、しなやかなハリを付与
- 加水分解ケラチン/PPT(加水分解コラーゲン)/加水分解シルク:ダメージホールを埋め、ツヤ・柔軟性をプラス
※成分は日々進化しています。ここで挙げたのは代表例です。
カラー毛×細毛さんへ:サロンの力を味方にしよう
カラー毛の細髪は「乾燥(CMC不足)」と「内部弱化」が同時に出やすいタイプ。
自宅だけでの完全再現は難しい成分(例:活性ケラチン・ファイバーハンス™)もあるため、美容師による処方トリートメントを取り入れるのが近道です。
ただし「トリートメントを頼めばOK」ではありません。
あなたの髪の状態に合わせ、成分と手順を理解して提案してくれる美容師さんを選ぶことが大切です。
年齢とともに変わる髪質:土台は「頭皮ケア」
30代以降は毛包の萎縮やコラーゲン低下が起きやすく、根元が立ち上がりにくくなります。
女性の年齢による薄毛の原因と解決策/
コラーゲンが頭皮に与える本当の影響 も参考にどうぞ。
まとめ:今日から変えられる、小さな一歩
- 猫っ毛・細毛はキューティクル層が少ない=乾燥・ダメージに弱い → やさしい洗浄&UV対策が必須
- 根元を浮かせて温風→冷風で形を記憶するとトップがふんわり
- CMC補修+内部補強を両輪で、自宅+サロンの二段構え
- 生まれつきの太さは大きく変わらなくても、見た目のハリ・コシは必ず改善できる
もし「自分の髪質に合うシャンプーやケア方法がわからない…」と感じたら、遠慮なく美容師に相談してくださいね。
私も、あなたの髪がもっと好きになるお手伝いができたら嬉しいです。
👉 年齢による髪の変化はこちら:
女性の年齢による薄毛の原因と解決策|美容師が教える本当に必要なケア
👉 頭皮とコラーゲンの関係はこちら:
コメント