【美容師の本音】「軽めに」が通じない理由とは?オーダーで失敗しない“伝え方のコツ”

ヘアケアー
美容室で「思っていた仕上がりと違う…」という経験、ありませんか?
実はそれ、技術の問題ではなく“オーダーの伝わり方”に原因があることがほとんどです。

20年以上美容師として現場でお客様と向き合ってきて、断言できることがあります。
それは、「伝え方ひとつで仕上がりの満足度は驚くほど変わる」ということ。

この記事では、美容師が本音で教える「伝わるオーダーのコツ」と「やってはいけない落とし穴」をわかりやすく解説します✂️


1. なぜオーダーがうまく伝わらないのか?

「ちゃんと伝えたはずなのに、仕上がりが違う…」
この“ズレ”は、次の3つの原因がほとんどです👇

  • 抽象的な言葉の解釈がズレている
  • 美容師とお客様で“理想のイメージ”が共有できていない
  • 髪質やライフスタイルと現実の仕上がりが合っていない

例:「軽めにしてください」と言っても、美容師が想像する“軽め”とあなたの“軽め”は違うかもしれません。
「結べる長さで」と言っても、“どの位置で”結べるのかまで共有できていないことも多いのです。


2. 失敗オーダーに共通する3つの落とし穴

❌ 抽象的すぎる言葉だけで伝える

「いい感じで」「軽めに」「おまかせで」など、解釈が人によって違う言葉は非常に危険です。

❌ 写真が1枚だけ

1枚の写真では角度・質感・仕上げ方まで伝わりません。2〜3枚用意しましょう。

❌ 髪質やライフスタイルを伝えていない

「朝に時間があるのか」「スタイリングをするのか」など、現実の生活を伝えないと再現性がズレます。


3. 美容師が“理想を再現しやすくなる”伝え方5ステップ

✅ ステップ①:写真は2〜3枚用意する

言葉では伝わらない“質感”や“雰囲気”も、写真なら一瞬で共有できます。正面・横・後ろなど、複数角度の写真がベスト。

📸 ポイント
・SNSや雑誌から近いイメージを2〜3枚保存して見せる
・「この質感が好き」「ここは苦手」などコメントを添えるとさらに伝わる

✅ ステップ②:「なりたい」と「なりたくない」をセットで伝える

希望だけでなく、避けたい条件も共有しましょう。

  • 「毛先は軽く動かしたいけど、量は減らしすぎたくない」
  • 「前髪は短くてもOK。だけど幼く見えるのはイヤ」

💬【美容師の本音】
「なりたくない条件」がわかると、“地雷”を踏まずにすむので本当に助かります!提案の方向性が一気に明確になります✨

✅ ステップ③:長さ・量・質感は“数字”や“感覚”で伝える

「このくらい」と指で示すだけでなく、「鎖骨まで」「耳が出るくらい」など具体的な基準を。
さらに「ふんわり」「まとまり重視」など感覚ワードも加えるとズレが激減します。

✅ ステップ④:ライフスタイルも共有する(超重要)

仕上がりは、「スタイリングをするか・しないか」で大きく変わります。
SNSや雑誌の髪型は、アイロンやスタイリング剤で丁寧に仕上げているケースがほとんど。つまり「写真通り」にしたいなら、同じようにスタイリングすることが前提になります。

✂️ 髪型とスタイリングの関係は、「野菜炒め」と「サラダ」の関係に似ています。
美容師は、“炒める(=スタイリングする)人”には火が通りやすい切り方を意識します。
一方で、“炒めない(=スタイリングしない)人”にはそのまま食べられる“サラダ向けのカット”を提案します。

でも、「炒めずに野菜炒めを食べたい」は矛盾していますよね?
同じように、「スタイリングしないのに、この写真みたいにしてください」も、実は同じなんです。

💬【美容師の本音】
私たちが一番知りたいのは、あなたが毎朝どんな風に髪を扱っているか。
“毎朝アイロン派”“自然乾燥派”では、同じ髪型でもカットの仕方も提案もまったく変わります!

💡【+本音追記:お金と時間の話】
理想の仕上がりを実現するには、「時間」と「施術内容」が関わります。
例:アイロン仕上げ前提のスタイルなら毎朝5〜10分のスタイリング時間が必要。
質感を整えるために追加メニュー(+数千円程度)が必要なケースもあります。
“お金と時間”の現実を共有しておくことで、ミスマッチを防ぎ、納得度の高い仕上がりに近づきます。

✅ ステップ⑤:「おまかせ」は“条件付き”にする

「おまかせで」は便利ですが、条件がないと方向性を掴みにくいもの。

📌 良い例:「伸びても扱いやすくて、結べる長さのままで“おまかせ”」
📌 NG例:「とりあえずおまかせで」

💬【美容師の本音】
「おまかせ」は嬉しいけど、正直一番困る言葉でもあります…。
条件が1つでもあれば、技術とセンスを最大限に活かして“あなたに本当に似合う髪型”を作れます✨


4. カット・カラー・パーマ別のオーダーのコツ

✂️ カット

  • 「鎖骨まで」「耳が出るくらい」など長さの基準を具体的に
  • 毛量の希望は「今の7割くらい」など数字を使うと正確

🎨 カラー

  • 「明るさレベル(トーン)」を数字で共有すると伝わりやすい
  • 「赤っぽくなりたくない」「黄色味は出したくない」などNG条件を明確に

💫 パーマ

  • 「強さ」「動き方」「朝のセット時間」など生活情報を共有
  • 再現性重視かデザイン重視かを事前に話しておく

5. カウンセリングを成功させるための準備チェックリスト

  • ✅ 写真を2〜3枚保存(なりたい・なりたくない両方)
  • ✅ 髪質・クセ・普段のケア方法を整理しておく
  • ✅ 直近の施術履歴(カラー・パーマ・縮毛矯正など)をまとめておく

これだけで、美容師が理想像を正確に読み取れる確率が一気に高まります。


6. まとめ|“伝え方”を変えれば、美容室はもっと楽しくなる

美容室での「思っていたのと違う…」のほとんどは、伝え方と受け取り方のズレが原因。
でも裏を返せば、「伝え方」を少し工夫するだけで仕上がりは劇的に変わります✨

  • 写真は複数用意する
  • 「なりたい」と「なりたくない」をセットで伝える
  • 数字や感覚で具体的に伝える
  • ライフスタイルを共有する
  • 「条件付きのおまかせ」にする

この5つを意識すれば、「思っていた以上の仕上がり」に出会える可能性がぐんと高まります。
次の予約では、ぜひこの記事の内容を意識してオーダーしてみてください✂️✨

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